実は思った以上に化粧品でも使われている?
鉱物油無添加の安全性やミネラルオイルなどの注意点

カテゴリ:【 無添加の種類

鉱物油の言葉を聞くと、イメージ的にはあまり体に良さそうではないと思ってしまう人も多いかもしれません。

漢字的にも鉱物と油という事で、自然派などに比べるとマイナスイメージを抱く人も多いのではないでしょうか。

さらに言えば、そもそも鉱物油が化粧品に使われているということすら初めて知ったという方がいるかもしれません。
ですが、実は結構使われているけれど知らないという人が多いだけなのです。

実は、鉱物油は意外と多くに使われている

知らない人がまだまだ多いかもしれませんが、実は化粧品には意外と多くの鉱物油が使われていたりもします。

化粧品には鉱物油という名前よりも、どちらかと言えばミネラルオイル、流動パラフィンなどとしての方が名前が知られているかもしれません。

例えば、クレンジングオイル。
誰もが聞いた事ある名前であり、使っていると思います。

また乳液などにも使われている事があります。
どろどろっとしたテクスチャーのようなものにも使われている事があります。

また、ベビーオイルなどにも使われているミネラルオイルの表記があれば、それも鉱物油になります。

このように、実は意外なところで結構使われていたりします。

昔はシミの原因にもなっていたけど今は安全?

鉱物油は漢字からも推測しやすいように、石油から作られます。
そのため、その精製する技術が整っていなかった時代には、鉱物油に不純物が混じってしまい、シミの原因になるなどのトラブルがありました。

とはいえ、これは遥か昔の戦後の時代の1970年代の頃で、今では技術もバッチリ整っていますので、その点に関する心配はだいぶ減ったと言えます。

発がん性物質という文献もある件について

精製技術が上がったので、不純物が混じるという事はかなり減っています。
もちろん、これはしっかりとした技術を持っているところがちゃんとやっている場合に限ってになります。

コストをおさえるために、海外の技術がない粗悪な環境下で作られていた場合は、この可能性は否定できません。

また、文献などによっては、鉱物油やミネラルオイルに発がん性があると言われているといった情報も調べると出てくるはずです。

発がん性物質にもグループがあるが発がん性について知っておこう

実は発がん性物質と呼ばれるものには、それぞれ世界的な機構が定めたグループがあります。
5つのグループにわけられています。

グループ1人間に対して、発癌性が認められる
グループ2A人に対して発癌性がおそらくある
グループ2B人に対して発癌性が疑われる
グループ3人に対しては発癌性は発見されていない(動物実験では発見)
グループ4人に対して、発癌性がおそらくない

グループ1は、人間に対して、はっきりと発がん性としての証拠が揃ったものになります。
グループ2Aは、動物実験のはっきりとした証拠と、人間に対しても限られたもので証拠があるものになります。
グループ2Bは、動物実験の証拠と、限られた人間での証拠があるものです。

グループ3は、動物実験においては、発がん性が既に確認されているものの、人間に対してはまだ確認されていないものになります。
グループ4は逆に、人間での発がん性が否定される証拠が出ているものになります。

そして、パラフィンの中でも塩素化パラフィンが、上記のグループ2Bに、そして、ミネラルオイルなど精製された鉱油がグループ3に分類されています。

じゃあ、やっぱりダメじゃないかというのもまた早計だったりします。

発がん性グループ3には普段私たちが口にするものも含まれている

実はこの発がん性グループ3という分類の中には、私たちが普段から何気なく口にしているものなども含まれています。

というのも、一部では有名ですが、65℃以上の飲み物は、この発がん性グループの3に属しています。
以前まではコーヒーも属していましたが、WHOから証拠無しとして発表がありました。

グループ2Bにはアジア式野菜の漬物という分類で含まれています。

この結果をもって、どう捉えるかになります。
もちろん、安全に安全をいくなら、当然避けるべきですし、65℃以上の飲みものとかと同じ分類ならと考えるのなら、限度や加減によりけりだから大丈夫と捉えられるかもしれません。

鉱物油が無添加の植物油やオイルフリーの化粧品にも注意点がある

そうはいえど、やはり発がん性という言葉は非常に強力だったりします。
こういった背景もあってか、最近は鉱物油が無添加の化粧品も増えてきています。

もともと、当然ですが植物油の方が肌への親和性は高いと言えます。
そして、油自体の栄養価も石油から作られる鉱物油よりも、植物油の方が高いですから、お肌に優しい面から言えば、植物油の方がすぐれていると言えそうです。

ただ、鉱物油のメリットとしては、酸化しないという事があります。
逆に植物油は酸化しやすいため、長期保存に向いていないというデメリットがあります。

また、長期保存に向いていないから油は植物油を使いつつ、保存料として防腐剤をという事もあり得ますし、酸化したオイルを塗るのは、シミの原因や色素が沈着する原因になってしまう恐れもあります。

植物油の化粧品はすぐ使い終えないと、逆にシミを作ってしまうという可能性もあるので、メリットとデメリットをしっかり把握して、理解して選ぶようにしていきましょう。

このテーマに関する管理人からのワンポイントメッセージ

このあたりの発がん性という言葉は非常に一人歩きしやすいものでもあります。
実際にあるのかないのか、などは専門家ですら立場や研究の仕方などによっても変わるところがありそうです。

植物由来の油にはその分のメリットがあり、ミネラルオイルなど鉱物油にはその分のメリットがあります。

ただ、植物油は酸化しやすいためこの点を知っておかなければ良いものと思っていたのに腐ってしまった化粧品を使うという本末転倒な事になりかねませんから、しっかり把握した上で選ぶように心がけましょう。

この記事が参考になったらぜひシェアしてください

この記事を読んだ人におすすめの記事

エタノール無添加やアルコールフリー化粧品の良さやメリットとその効果
最近では、エタノールフリーやアルコールフリーなどの無添加化粧品の登場が増えてきています。 ですが、知っておかなければならないのが、なぜ化粧品などに、このアルコールを入れる必要 ...

着色料が無添加の化粧品の良さとメリットと着色料の危険性
どちらかというと、着色料という言葉は、今の私たちには、馴染みがあり知っている言葉でもありますし、それほど変な言葉と感じないかもしれません。 おやつなどを買う時に、よく着色料と ...

香料無添加の化粧品の効果とメリットや香料の注意点
化粧品だけに限った事ではありませんが、やはり何かを使う時には、香りが良いというものは、使う側からしても気分が良くなるものです。 また、最近ではアロマも流行っている事もあり、香 ...

合成&石油系界面活性剤は使わない無添加化粧品がオススメな理由
もはやこの文字を見ると、漢字だらけで、ただ見ただけでも仰々しいイメージがしてしまうかもしれません。 ですが、最近ではこの界面活性剤に不安を感じて、特に合成・石油系は無添加が良 ...

合成ポリマーとは?合成ポリマー無添加の化粧品の良さとは?
合成ポリマーと聞くと、あまり化粧品に馴染みがない言葉のように聞こえるかもしれません。 ですが、意外と私たちの生活用品などにも使われている成分でもあるので、しっかりと知っておく ...

最近のエントリー

化粧品に配合されるヒアルロン酸は良い?選ぶ時の注意点やポイント
たるみは老化現象の始まり!たるみを改善するためのツボ押し
敏感肌の人が自分の肌に合う化粧品を選ぶオススメの方法と注意点
肌のターンオーバーとは?促すための食生活・睡眠・肌ケアなどの生活習慣
大人ニキビができるのは何故?できる原因と予防や対策方法

最新の無添加商品の紹介

高浸透型ビタミンCで真皮が活性化するプリモディーネの効果と口コミ
エイジングラボルテ(LAVOLTE)の無添加化粧品の効果と口コミ
アルマード・チェルラー パーフェクトクレンジングジェル【洗顔】
ビーグレン・Cセラム – 実感できるピュアビタミンC配合の美容液
ディセンシア・アヤナス ローション コンセントレートの特徴


Page Top