よく聞くけど知らない人も多い?
化粧品に配合されるヒアルロン酸をおさらい
カテゴリ:【 美容・美肌ノウハウ 】
化粧品の成分として、「ヒアルロン酸」はよく耳にする成分の1つです。
聞いただけで、なんとなく美容成分ということで肌に良さそうというイメージを持っている人も多いはずです。
主に保湿成分として配合されているものですが、実際にはどんなものなのか、どのように作用するのか、お肌に安全なものなのかなどについて、しっかり知っている、調べて納得して使っているという方は少ないです。
今回、改めてヒアルロン酸についてをまとめてみたいと思います。
ヒアルロン酸とは?をおさらい
ヒアルロン酸とは、よく勘違いされてしまいますが、そもそもは私たちの体にもともと存在するものなのです。
もともとは体内にもあるものなので、その安全性について心配が少なく、スキンケアコスメ以外にも、美容整形でもよく使われています。
そもそも、私たちの体というのは、細胞の集まりでできています。
その細胞と細胞を結合するために、ヒアルロン酸が使われたりしているのです。
よく知られるように、その保水能力が非常に高く、たった1gのヒアルロン酸で、6リットルの水を蓄えることができるといわれます。
このため、乾燥対策として化粧品に配合されることが多いのですね。
体内のヒアルロン酸の働き
肌は層状構造になっていますが、そのもっとも内側にある真皮層にヒアルロン酸が存在しています。
真皮層にあるヒアルロン酸は、コラーゲンなどとともに働いて、お肌の弾力のために役立っています。
しかし、加齢とともに、このヒアルロン酸は減少していきます。
保水機能の高いヒアルロン酸が減少するということは、つまりお肌が乾燥してカサカサになったり、しわができたりという、老化現象の原因になります。
化粧品に含まれるヒアルロン酸は効果あり?
では、足らなくなったヒアルロン酸を化粧品で補えば、肌は元通りなるのでしょうか。
残念ながら、化粧品に含まれる成分が浸透するのは、皮膚の一番外側にある「角質層」までで、肝心の真皮層まで届かせることはできないのです。
しかし、だからといって、ヒアルロン酸入りの化粧品が無駄か?というと、無駄ではありません。
なぜなら、化粧品によって、お肌の角質層まで運ばれたヒアルロン酸は、そこで水分を保持し、肌内部の水分がさらに蒸発しないようにしてくれるからなんです。
つまり、化粧品でヒアルロン酸を吸収することで、お肌のバリア機能をたかめたり、乾燥による小じわを防いだりできるということです。
ヒアルロン酸入りの化粧品を選ぶときの注意点
ヒアルロン酸というのは、一言で表せていますが、実際のヒアルロン酸というのは分子が大きい特徴を持ちます。
そのため、お肌に浸透させるのは容易ではありません。
そこで、最近は研究が進み、低分子ヒアルロン酸が開発されて、そのお肌に浸透させるための低分子ヒアルロン酸を配合した化粧品も出てきています。
そのため、ヒアルロン酸入りの化粧品を選ぶなら、低分子ヒアルロン酸が使われているものを選ぶとより効果的でしょう。
多くのメーカーでは、そういった場合は低分子ですとキャッチコピーなどでも使っているはずですし、逆を言えば書かれていないということは低分子でない可能性も高いと言えます。
ヒアルロン酸は、もともと体内にあるものなので、安全性についても安心できるものです。
保湿ケアを行うなら、どんどん積極的にヒアルロン酸入りの化粧品を使ってみましょう。
また、サプリントや食品など、食べ物としてヒアルロン酸入りのものを摂取することも有用ですよ。