この成分も定番中の定番!
ヒアルロン酸の保湿効果や配合された化粧品のメリット

カテゴリ:【 美容成分の知識

ヒアルロン酸と言えば、今や化粧品だけではなく美容系の様々な商品において見ない事がないといっても良いほどに誰もが知る成分の1つです。

実際、化粧品コーナーだけでなく美容コーナー全般でよく見かけますし、耳にもします。

しかしながら、色々な商品に配合されているものの、実際にヒアルロン酸って配合されていたらどうなの?という事を意外と知らなかったりする人も多いです。

そこで、今回は化粧品とヒアルロン酸についてまとめてみました。

そもそもヒアルロン酸とは人の肌に多数存在するもの

ヒアルロン酸とは、そもそも私たち人間の肌に、ごくごく普通にたくさん存在しているものなのです。

そのため、極端に言ってしまえば、ヒアルロン酸というのは特別なものというわけでもないと言う事もできます。

水分を保持する効果が高く保湿に効果的

多くのヒアルロン酸配合の化粧品では「保湿」を謳う事が多いです。
それもそのはずで、ヒアルロン酸の特徴に、「水分を保持する効き目が高い」という事が挙げられており、肌の瑞々しさやハリを保つ事に効果を発揮するからです。

ヒアルロン酸は、皮膚や眼、関節などに特に多く存在していると言われており、水分を吸収する事によって、粘り気が出てきます。

それに伴い、肌にもハリが出てくるようになり、体の動きをスムーズにしてくれ、ヒアルロン酸がある事で私たちは体の水分をしっかりと保持できるというわけなのです。

ここで疑問になるのが、最初にも述べた、そもそも人の肌に多数存在しているものなのに、なぜ化粧品からさらにヒアルロン酸を摂取するのかというのが、ヒアルロン酸配合のポイントになってきます。

実は加齢と共にヒアルロン酸は減少する

化粧品にヒアルロン酸が配合されているのは、まさにこれが理由と言えます。
皮膚にあるヒアルロン酸は、年を重ねるとともに、徐々に減少していくという事が判明しています。

当たり前の話ですが、そもそもあるからといって何もしなければ、減少していく一方です。

胎児を100%と仮にすれば、20代で20%程が減少してしまいます。
30代で35%程、そして40代ではおよそは分の50%程が減少してしまうと言われています。

もちろん、40代以降も何もしなければ徐々にではありますが、確実に減り続けていくのです。

そのため、ヒアルロン酸のドリンクや日々の化粧品でのスキンケアなど、ヒアルロン酸を外部から取り込んでいくという事が必要になるのです。

化粧品に使われるヒアルロン酸について

もともとは、人間の肌で生成されるものですが、ヒアルロン酸が化粧品に使われる場合、その原料となるものにはいくつか種類があり、その種類を知っておく必要があります。

そもそも、ヒアルロン酸にも大きくわけて「人工」と「天然」があります。
あまりにマニアックな話題になってしまっても意味がないので、注意すべきは、このサイトのテーマでもある安全なのかどうかで見ておきましょう。

動物由来の天然ヒアルロン酸

動物由来の場合は、そのほとんどがニワトリのトサカから抽出したものを使うのが一般的です。
また、鮭から抽出されたもので生成される場合もあるようです。

動物由来と聞くと、あまり良くなさそうというイメージを持つ方もいるかもしれませんが、ヒアルロン酸においては、後述するバイオヒアルロン酸よりこの動物由来のヒアルロン酸が天然ヒアルロン酸としておすすめされる事が多いです。

ニワトリから抽出されるECE-Eというヒアルロン酸はスキンケア効果が高くヒアルロン酸以外での有効成分も多く含まれており、おすすめとされています。

微生物を利用するバイオヒアルロン酸

一方、微生物や乳酸菌などから人工的に作られるヒアルロン酸があります。
こちらはバイオヒアルロン酸と呼ばれ、いわゆる天然と違う人工ヒアルロン酸になります。

あまりこちらは人工という事もありイメージがよくありません。
しかしながら、最近では鳥インフルエンザなどで、上記の動物由来のヒアルロン酸がニワトリから作られる事もあり、現在は人工的に作るバイオヒアルロン酸も天然ヒアルロン酸もメーカーによって使う使わないが様々となっています。

ただ、人工的に作るヒアルロン酸は、化粧品へ使用するためには、しっかりと基準が法律で決められています。
というのも、バイオ技術で作られるヒアルロン酸の原料は、溶血性連鎖球菌と呼ばれる病原菌だからです。

そのため、バイオヒアルロン酸を化粧品へ利用するには、この溶血性連鎖球菌が残っていないと証明できたものだけ、利用が可能になるのです。

品質と価格で見たら天然が高品質・高価格

品質的に見て行けば、やはり動物性の方が品質は高くなります。

やはりこのあたりは天然と人工的なものの関係性が由来しています。
ニワトリですから、簡単に次次と作っていくことはできませんが、人工的なものであれば大量生産が可能になります。

その分、一定品質であるけれども価格は抑えられ、天然ヒアルロン酸は大量生産できないだけに、高品質であっても価格はバイオヒアルロン酸と比べれば高くなる傾向があります。

そもそもヒアルロン酸はそのままでは肌に届かないという事実

ヒアルロン酸は実はただヒアルロン酸を摂取すれば良いというわけではありません。
どう摂取するか、言い換えればそのヒアルロン酸がどういう状態なのかというのが実は非常に大切です。

これが、俗に言う「高分子ヒアルロン酸」と「低分子ヒアルロン酸」です。

高分子ヒアルロン酸と低分子ヒアルロン酸

分子と言えば小さい頃の理科で習ったという記憶があるかと思います。

ニワトリのトサカにヒアルロン酸があるため、じゃぁトサカをそのまま食べればいいのか?というとそういうわけではないのです。
これは、トサカのように分子が大きいと吸収する事ができないからなのです。

このように、分子が大きいヒアルロン酸を「高分子ヒアルロン酸」と呼びます。
逆に、分子が小さいヒアルロン酸を「低分子ヒアルロン酸」と呼びます。

間違ってはいけないのが、高分子だからヒアルロン酸が多い、低分子だからヒアルロン酸が少ないというような量の大小を表す意味ではありません。

高分子・低分子のそれぞれのメリットとデメリット

低分子ヒアルロン酸とは、文字の通り「分子量を小さくした」ヒアルロン酸になります。
そのため、分子量が小さいため体に吸収・浸透しやすいという大きな特徴があります。

実際、化粧品やサプリなどのヒアルロン酸に関して言えば、ほぼこの低分子ヒアルロン酸配合という形になっています。
でないと、私たちの肌に浸透する事が難しいというためです。

では低分子なら良いのかというとそうでもなく、吸収されやすいというメリットの反面、低分子=分子量が小さいために体内ですぐ分解されてしまうというデメリットも持ち合わせています。

すぐ分解されるという事は、長時間持たないという事です。
そうなると、定期的に補充するなどして摂取し続けなければ意味が無いという事にもなります。

低分子と高分子では基本的にメリットとデメリットがそれぞれ相反するものになります。

浸透しやすいけれども保湿効果の持続性が短いのが低分子ヒアルロン酸。
浸透しにくいけれども保湿効果の持続性が高いのが高分子ヒアルロン酸。

ですから、化粧品などには低分子ヒアルロン酸が用いられ、関節痛などの対処注入などには高分子ヒアルロン酸等を注入するなどケースバイケースで用いられます。

簡単に言えば、小さすぎると保湿効果が下がってしまい、大きすぎると浸透しにくいという非常に難解な特徴を持っているのです。

ヒアルロン酸と切っても切れない関係なのがコラーゲン

実は化粧品に関して言えば大事になるのが「低分子ヒアルロン酸」です。
用途用途で高分子と低分子を使い分けますが、主に化粧品においては低分子でなければ浸透しないため、多くの化粧品では低分子ヒアルロン酸が配合されるのが一般的です。

そして、この時にヒアルロン酸と切っても切れない関係なのが「コラーゲン」です。
どちらも肌に関して切っても切れない関係で、どちらも私たちの肌にそもそも存在するもので2つで1つと言ってもいいほどに重要な関係を持ちます。

表皮や真皮など肌の構造について知っておく

私たちの肌は「表皮」と「真皮」と「皮下組織」の大きくわけて3層に分かれています。
そして、最初にヒアルロン酸は私たちにそもそもあるという話をしましたが、この「真皮」に存在しているのです。

この真皮に水分が十分に行き渡る事で私たちの肌にはハリがうまれ、みずみずしいお肌になるのです。

そして、この真皮を構成している主な成分が、今回のテーマでもある「ヒアルロン酸」と切っても切れない関係の「コラーゲン」そして「エラスチン」になるのです。

簡単に言えばコラーゲンやエラスチンといった骨組みを、このヒアルロン酸が包み込んでいるという構造になり、特にコラーゲンに関してはヒアルロン酸が不足すると成分の変化(=変質)を起こします。

これが切っても切れない関係と言われる所以で、ヒアルロン酸が不足してしまうと、コラーゲンも変質してしまう事になりより悪循環に陥ってしまうのです。

ヒアルロン酸だけでなくコラーゲンやセラミドなどとの組み合わせ

このようにヒアルロン酸はヒアルロン酸単体だけで考えていいものではなく、水分を抱え込み保湿する成分がヒアルロン酸ですが、皮脂や角質層など細胞間脂質が少し少ない皮膚の場合はそういうわけにもいきません。
徐々に水分が蒸発してしまう可能性が高いのです。

そのため、そういう場合にはヒアルロン酸だけではなく、これらの役割を補ってくれるものが必要になります。

化粧水をヒアルロン酸配合で、クリームなどは別でといった事を考えるのか、ヒアルロン酸や他の成分も配合の1本で補うのかなど臨機応変に対応していく事が大切になります。

ヒアルロン酸が減少してしまうと、肌の水分は保持する事ができず、肌が乾燥していきます。
一方、コラーゲンが減少してしまえば、水分を保つヒアルロン酸を束ねる事が難しくなってしまい、肌にハリがなくなりたるみなどが産まれてしまいます。

美肌のためには、ヒアルロン酸とコラーゲンをバランスよく保っていく事が大切になるのです。

このテーマに関する管理人からのワンポイントメッセージ

ヒアルロン酸という言葉はよく聞くけどあまり意識したことがなかったという方は多いはずです。
私も昔はヒアルロン酸が入ってればなんとなく良いんだろうな~という認識でしかありませんでした(笑

ヒアルロン酸にも種類があり、今では低分子が主流で低分子じゃないとといったうたい文句もありますが、どういった用途で低分子と高分子が良いのかなども知っておく必要があります。

コラーゲンとの関係性など実はヒアルロン酸は知っているようで知らない成分ですから、きちんと知った上でどういう化粧品選びをしていくかを考えていきたいですね。

この記事が参考になったらぜひシェアしてください

この記事を読んだ人におすすめの記事

化粧品にマリンコラーゲンが使われるメリットと効果
コラーゲンと言えば美容関連においては、切っても切れない成分の1つでもあります。 そんなコラーゲンですが、実は生臭いという特徴も持ち合わせており、これを嫌という方も実は一定数存在し ...

ハイドロキノン化粧品の効果や副作用とハイドロキノン誘導体との違い
世の中には、名前は似ているけれど、実際には似ているどころか全然違うものというものが多々あります。 今回ご紹介するのもその1つで「ハイドロキノン」になります。 ハイドロキノン ...

アスタキサンチン化粧品の効果効能や副作用と摂取量や選び方について
化粧品の成分は名前がややこしかったり、一般名と表記名で変わったりするのでわからないという事もあります。 今回紹介する、アスタキサンチンというのも、もしかしたらそういう感じの成 ...

化粧品の定番でもあるアミノ酸配合がもたらす効果とメリット
前回のビタミンCに引き続き、今回も化粧品の成分としては非常に人気を誇っているアミノ酸について解説してみたいと思います。 このアミノ酸ですが、そもそもの話にはなりますが、私たち ...

ノーベル賞受賞と話題の成分EGFの化粧品の効果について
今回のEGFは、最近では配合された化粧品が多く見かけられます。 特に化粧品に配合された際に、多くのメーカーなどが【ノーベル賞受賞成分】といったキャッチフレーズも付いてくる事が多い ...

最近のエントリー

化粧品に配合されるヒアルロン酸は良い?選ぶ時の注意点やポイント
たるみは老化現象の始まり!たるみを改善するためのツボ押し
敏感肌の人が自分の肌に合う化粧品を選ぶオススメの方法と注意点
肌のターンオーバーとは?促すための食生活・睡眠・肌ケアなどの生活習慣
大人ニキビができるのは何故?できる原因と予防や対策方法

最新の無添加商品の紹介

高浸透型ビタミンCで真皮が活性化するプリモディーネの効果と口コミ
エイジングラボルテ(LAVOLTE)の無添加化粧品の効果と口コミ
アルマード・チェルラー パーフェクトクレンジングジェル【洗顔】
ビーグレン・Cセラム – 実感できるピュアビタミンC配合の美容液
ディセンシア・アヤナス ローション コンセントレートの特徴


Page Top