今では化粧品の配合成分の定番の1つ!
アミノ酸が配合された化粧品の効果やメリットについて
カテゴリ:【 美容成分の知識 】
前回のビタミンCに引き続き、今回も化粧品の成分としては非常に人気を誇っているアミノ酸について解説してみたいと思います。
このアミノ酸ですが、そもそもの話にはなりますが、私たち人間の身体においては切っても切れない関係だというのをご存じでしょうか。
私たち人間の身体を構成しているものにタンパク質があります。
このタンパク質というものが、実は20種類ものアミノ酸が結合して作られているという事を知っている人はまだ多くありません。
また、アミノ酸は、肌の潤いを保つことや肌のハリ・弾力を作ることなどに効果を発揮する成分になりますので、しっかり見ておきましょう。
アミノ酸が入る事で得られる効果や効き目
私たちの体において、このアミノ酸は非常に大切な成分となるどころか、生きて行く上で必要不可欠と言っても過言ではないほど、切っても切れない関係になります。
アミノ酸を摂取する事で、保湿力が高まり、水分を保持する事ができます。
逆に、アミノ酸が不足してしまうという事は、角質層での保湿力が弱まってしまう事に繋がってしまうのです。
アミノ酸はコラーゲンの元
コラーゲンは肌の弾力を保ってくれるものですが、その主成分となるのがアミノ酸です。
そして、コラーゲン自体、体内で作られるものですが、年を重ねれば重ねるほどその生成力も衰えていくというのは周知の通りです。
アミノ酸が不足すると、水分を留めておく事ができなくなり、細胞がスカスカになってしまい、お肌の弾力が失われ若々しい肌からはほど遠くなってしまいます。
そうなると、さらに水分は留めておけなくなって蒸発するというような、肌にとっての悪循環が繰り返されてしまう事に繋がっていってしまうのです。
あらゆるスキンケアの基本が保湿
スキンケアにおいて、基本となるのはやはり「保湿」です。
そして、その保湿に非常に効果的なのが、アミノ酸が配合されている化粧品という事になるわけです。
無添加化粧品というジャンルにおいて、多くは石油系配合の成分を無添加にした化粧品という流れになりつつあります。
特に、石油系界面活性剤を無添加にしている無添加化粧品は増加傾向にあると言えます。
その傾向からか、最近は石油系ではなく、アミノ酸系の界面活性剤を使った化粧品も増えてきています。
これは何も化粧品業界に限った話ではありません。
最近ではシャンプーなどでも肌に優しいアミノ酸シャンプーといったキャッチコピーのシャンプーが一定市場を確立しています。
なぜ石油系よりアミノ酸系に切り替わっているのかというと、当然、石油系よりもアミノ酸系の方が刺激が少ないという特徴があるからです。
また、洗浄力も多少和らぐ事を利用して、最近では洗顔からシャンプーと使われるだけでなく、クリームなどにも配合される事も増えてきています。
実は、配合されるアミノ酸には種類がたくさんある
アミノ酸が化粧品に配合されている場合、注意点もあります。
それが、今の化粧品では全成分の表記が定められていますが、その記載に「アミノ酸」という表記で載ることはありません。
化粧品にアミノ酸が配合される場合、実はその種類が豊富にあり多くは下記のような表示になります。
- グリシン
- アルギニン
- グルタミン酸
- メチルタウリン
- サルコシン
このような名前が成分表示で記載されていれば、アミノ酸が配合された化粧品という事になります。
種類が豊富にあるため、どれがアミノ酸なのかと言うことを確認する事は非常に困難ですが、多くの場合、アミノ酸を配合している時は販売会社もアピールする事が多いため、そこから判断するようにしましょう。
何のアミノ酸が配合かは大事
アミノ酸は私たちの肌にとっても切っても切れない関係ですが、ただアミノ酸であれば良いというわけではありません。
先ほども述べたように、アミノ酸にはいくつもの種類があります。
当然、その種類によっては効果も異なりますし、アミノ酸は低刺激ではあるものの、種類などで刺激の度合いも変わってきます。
アミノ酸配合の化粧品は増えてきているため、化粧水から美容液、クリーム、ファンデーションにまであり、逆にしっかり選ばないと合わないという可能性も十分にあり得ます。
敏感肌の方などで、刺激がなるべく低い物が良いという方は、成分をしっかりと見て、石油系ではなくアミノ酸系のものを選ぶのも1つですね。
ただし、場合によっては残念ながらアミノ酸配合という事だけを言いたいメーカーが、あまり対して効果のないアミノ酸を少しだけ配合したといったケースも可能性としてはゼロではありません。
とはいえ、アミノ酸は無くてはならないものですし、保湿力を高めたい、肌に潤いをという方なら、アミノ酸が配合されている無添加化粧品を選んでみるというのもおすすめです。