ドリンクやサプリでもお馴染みのコラーゲン
低分子のコラーゲン化粧品の効果やメリットと注意点

カテゴリ:【 美容成分の知識

コラーゲンと言えば、CMなどでも頻繁に見かける言葉ですし、美容ドリンクなどにも配合されている成分で、今では割と一般的に知られている成分の1つと言えます。。

そんな割と私たちに馴染みがあるコラーゲンですが、実際に化粧品に配合される事で、とういったメリットがあるのかや、そもそもコラーゲンはどういったものかというところは知らないという方もまだまだ多いです。

今回はそんなコラーゲンについての特徴や化粧品に配合される事でもメリットなどについて見て行きたいと思います。

そもそもコラーゲンは、タンパク質の1つ

そもそもコラーゲンについて見てみれば、私たち人間の身体に存在しているタンパク質の1つになります。

人間の身体は16%のタンパク質で作られています。
その中の30%がコラーゲンであると言われているのです。

コラーゲンの効果としては、水分を保持し、肌の潤いを保つ役割やハリを与える役割を担ってくれ、美肌に良い成分と言われています。

肌から筋肉、さらには髪の毛などに存在し、膝や肘など、関節が滑らかに動くのも、このコラーゲンがしっかりと役目を果たしてくれているからなのです。

25歳が曲がり角!?肌のコラーゲンも減少する

以前に解説したヒアルロン酸と同じで、体内に存在しているコラーゲンも、25歳あたりを境目に、加齢と共に徐々に減少していきます。

減少して不足気味になってしまうと、コラーゲンの役割でもある細胞組織を綺麗に並べる働きが緩んでしまいます。

という事は、どうなるかというと、効果と逆の事が出てきてしまいます。
顔に皺(シワ)が出てきてしまったり、顔にハリがなくなり、たるみなどが起こってしまったり、肌の潤いを保てなくなり乾燥してしまうという事に繋がるのです。

一般的なコラーゲンでは真皮層や角質層には届かない?

こういった加齢とともに減少していく事への対処として、ヒアルロン酸と同じでコラーゲンを外部から摂取するという事になります。

そのため、様々なコラーゲンドリンクやサプリ、そして化粧品といった製品が今の世の中では多く登場しているのです。

ですが、ここがコラーゲンの難しいところで、ドリンクなどでコラーゲンを摂取するだけでは、肌への効果にあまり影響がないとも言われています。

化粧水などに含まれたコラーゲンの場合も、保湿としての効き目は期待ができても、分子構造が大きいため、いわゆる真皮までは到達できないので本来のコラーゲンの役割を期待できないとも言われています。

しかしながら技術はめまぐるしく進歩していますので、この分子構造が大きくて真皮まで届かないというのも改良を加えられています。

それが低分子コラーゲンと呼ばれるものになります。

そもそもコラーゲンには色々な種類が存在している

もともとコラーゲン自体は、牛や豚などの骨から抽出される事がほとんどで、動物性のコラーゲンが主流でした。

ただ、動物性の場合は、どうしても臭みがあったりと、女性から好まれない特徴がありました。
そこで、最近ではこのコラーゲンを動物由来のものではなく、魚の鱗や皮などから採取する、海洋性のものが使われてきています。

海洋性コラーゲンという事で、マリンコラーゲンとも呼ばれています。

動物由来と比べてみても、より臭みがなくなっていて、肌への安全性についても、海洋性のマリンコラーゲンは高いと言われています。

この海洋性のコラーゲンも分子量は動物性コラーゲンと比較すれば圧倒的に小さく、肌に浸透しやすい低分子コラーゲンとして、さらに色々改良が加えられた低分子コラーゲンが開発研究されています。

低分子コラーゲンだからといって肌の奥に届くとも限らない

動物性コラーゲンは非常に高分子になりますが、海洋性コラーゲンなどは低分子コラーゲンとして肌の奥まで浸透しやすいと言われています。

しかしながら、低分子コラーゲンの分子量と、肌に浸透しやすい成分の分子量はまさにちょうどギリギリサイズといった感じです。

そもそも低分子は分子量の量がどれくらいかを言うかで色々な意見があるようですが、だいたい5,000以下などになります。
ちなみに、動物性コラーゲンは30万程になります。

では、その低分子コラーゲンなら肌の奥に届くのか?浸透するか?というと、そう簡単な話でもありません。

肌の奥へと浸透するには分子量が1,000より小さい分子量でなければ、非常に難しいと言われているので、低分子コラーゲンと言えども分子量も必ず確認する必要があります。

また、そもそも私たち人間には免疫システムがあり、肌もこれと同様で皮膚に浸透する際には免疫システムが防御する働きもあると言われており、そう簡単に吸収されるとは限らないのです。

とはいえ、高分子のコラーゲンを使うよりは圧倒的に肌の角質層や真皮層への浸透の可能性が高まり期待できるのは間違いなく、肌内部での保湿なども期待が持てます。

また、最近ではコラーゲンの研究もより進められていて化粧品などの外部からのコラーゲン摂取で補うのではなく、真皮細胞に直接コラーゲンの生成を行う研究も行われているようです。

コラーゲン配合の化粧品選びのまとめとポイント

色々書いてきましたが、コラーゲンはそれでも今は外部から取れるなら取っておいて損はありません。

中でも低分子のコラーゲン配合であれば、肌内部への浸透し内部での保湿なども期待できますので、コラーゲン配合の際には低分子コラーゲンを選ぶとより良いと言えます。

化粧品の他の成分もチェック

コラーゲンが配合されている化粧品を選ぶ場合、配合されている美容成分などが、コラーゲンだけでなく他に何があるかをチェックしましょう。

特に、コラーゲン以外で「ヒアルロン酸」「セラミド」「エラスチン」「プロテオグリカン」などの保湿効果が期待できる成分が配合されているかどうかをチェックしておきましょう。

コラーゲンだけでも保湿効果が期待できますが、他の保湿効果が期待できる成分も配合されている事で、より肌の保湿を促し、ハリのある肌への期待が持てるようになります。

特に、ヒアルロン酸はコラーゲンとは切っても切れない関係ですし、他にもプロテオグリカンなどは、コラーゲンとの相性が非常に良いと言われている成分でもあります。

このように、コラーゲン配合の化粧品に関しても、簡単に考えすぎずにどういった種類のコラーゲンなのか、そしてコラーゲン以外に配合されている成分は何があるのかなどをしっかり確認するようにしましょう。

このテーマに関する管理人からのワンポイントメッセージ

言わずとしれた「コラーゲン」がテーマになります。
昔と違い、コラーゲンも賛否両論というか、効果がある、効果がないと色々言われやすい成分の1つじゃないかと思います。

とはいえ、低分子コラーゲンが配合されだしてきたりして見直されたりもしています。
化粧品の多くにコラーゲン配合が謳われていますが、低分子なのか、低分子であったなら分子量はどれくらいか500なのか、700なのか、などなどチェックを怠らないようにしましょう。

しっかりコラーゲンのメリットを活かすのなら700以下の分子量の低分子コラーゲン配合が望ましいので確認しておきましょうね。

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